lancelot2017’s blog

柳生十兵衛の伝書「月之抄」を中心に上げていきます。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

月之抄 敵味方両三寸のこと

老父言う、敵の太刀先三寸を、味方の三寸と言う。敵の拳三寸前を敵の三寸と言う。仕掛けは味方の三寸へ付け、打つときは敵の三寸を打つべし。当流には深く勝つことを嫌うがゆえなり。浅く勝ちて、この目をよくせんためなり。 亡父の録に、拍子乗るときは、鎺…

月之抄 色に就き色に随うこと 

父言う、待にして、打ち出す働きを見て、構えている者にこの心持ち専なり。 先に三寸に切りかけ、色々の仕掛け、切りかけを色と言い、三寸にて敵の色就かざる者には、拳のあたりへ深く色をかけて見るべし。色に就かずということなし。就けばその色に随(した…