lancelot2017’s blog

柳生十兵衛の伝書「月之抄」を中心に上げていきます。

2018-01-01から1年間の記事一覧

月之抄  思無邪之身之事

思無邪之身之事*1 歌に 世の中の道を習わじすぐに行け 入り江小島に船寄せずとも 老父言う、邪なからんことを思え、身を直(すぐ)に歪まざるを用い、足の踏みよう八文字・一文字この二つなり。敵の方へ身なりすぐにせんためなり。鑓(やり)・長刀(なぎなた)・…

月之抄 五箇之身位之事

老父言う、身を一重になすべきこと、敵の拳、我が肩とくらぶること、我が拳を盾にすべきこと、左の肘を伸ばすべきこと、前の膝に身をもたせ、後ろの足を伸ばすべきこと、これはその座より後ろへ引きのく者を追いかけ打つ時よし。 亡父の録、第一、身を一重に…

月之抄 目付三つの事

月之抄 柳生十兵衛三厳 習の目録の事 目付三つの事 (二星・嶺谷・遠山) 二星の目付の事 老父(柳生宗矩)の曰く、敵の拳両の腕なり。この働きを得ること肝要なり。 亡父(柳生宗厳)の目録には二星、不断の目付、左右の拳と書せるなり。 私(柳生三厳)言う、二星…